ほどほどに働きながら育児に重心を置きたい

ほどほどに働きながら育児に重心を置きたい3歳児母が、読んだ育児書の紹介やライフハック等をつらつら書いていきたいと思います。

子育てで怒らない!おすすめ子育て本紹介3 保育士おとーちゃんの「叱らなくて良い子育て」

今回おすすめする本は保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」です。 
思わず惹かれてしまうタイトルですね。 

こちらは元保育士で、お子さんが2人いる須賀義一さんと言う方が書かれた本になります。 

この本でポイントと感じた4点について紹介していきたいと思います。

 

 1. まだ理屈を理解できない乳幼児に対しての対応

大人はどうしても理屈で教えたり説明しようとしたりしてしまうが、乳幼児はまだ理解できない、ということを紹介しています。

子どもが困ること、嫌なことをしたら「そういうことをしたらママ困るな」「悲しいな」と、相手がどんなに小さい子であっても、きちんと言葉で伝えましょう。

と、こちらの気持ちを伝えることをお勧めされています。日ごろからプラスの感情「楽しいね」「うれしいね」などを伝えて共感しあっておくことで、「ママ困るな」「ママ悲しいな」などのこちらの気持ちが伝わるようになり、子供が「ママが嫌ならやめよう」と言うふうに判断するようになるそうです。

 親の気持ちを伝えるという視点は新鮮でした。また、以前紹介した本『子どもへのまなざし』で挙げられていた関わり方(子供が振り返ったときに親がその様子を見ていて、一緒に喜んだり、「それは触っちゃいけないよ」と言ったりする)の重要性と共通すると感じました。実際に「プラスの感情の共有」について振り返ると、自分の子供もテレビや絵本の中、面白いことがあった時、嬉しそうに私の顔を見てきて、一緒に笑うと更に嬉しそうにします。もちろん、他のことをしていて見られない時もありますが、やはり喜びや楽しさを分かち合うことは大切なんですね。

 

2.「待つ」プロセスの大切さ

大人が気持ちを乗せた言葉を子どもに伝えたら、結果を急いで求めてはなりません。子どもは言葉を理解してそれを行動に反映させるまでに、どうしても時間がかかってしまうものです。

 こちらも『子どもへのまなざし』にもあった、「待つ」ことの重要性について指摘しています。私もそうですが、大人はどうしても「言ったからわかっているはずなのにできていない」と考えてしまいますが、子供は実行するまでにタイムラグが生じるんですね。これを念頭に置かないと「言ったのになんでわからないの」となってしまうので肝に銘じようと思いました。やはり子育ては忍耐力が必要ですね。。

 

3.叱ると言う事の依存性

「叱る」と言う関わりが子どもに向けられるとき、同時にそこには大人側のストレス、イライラの解消と言う心理作用が混じっています。その大人自身そのように考えているわけでは無いのですが、そのような「叱る」という行為にはストレスの解消作用と言う、一種の心地よさが含まれているわけです。

 これは私もなんとなく感じていたことでした。大声で怒鳴ると、気持ちがすっきりする。イライラしたときに大声を出したくなる感覚がある。子供にとっては絶対によくないことですよね。他の子育て本などでも、怒鳴ったり激しく怒ると、こどもとしては「怒られた」ということだけが印象に残り、「なぜ怒られたか」は記憶に残らないと読んだことがあります。また、同じ事象に対してあるときは優しく伝え、あるときは怒鳴るなどの違う対応をすると子供は混乱するので、こちらの精神状態で対応が変わることがないように気を付けようと思います。子供を繰り返し怒鳴ったり叱りつけたりしてしまい後悔する方は、この叱ることの依存性について認識するだけでも、いざ怒鳴りそうになった時に思い出して防げることもあるのではないでしょうか。 

 

4.まずは「クッキー缶」を満たす

 子供を「受容」「肯定」していく、愛情を注ぐことで子供が持っている「クッキー缶」を満たしていくという考え方を紹介しています。

 ①この缶が満たされないと、「ネガティブな行動」で親の気を引いて満たしてもらおうとする

→②しかし、親にとっては「ネガティブな行動」なので、「受容」「肯定」ではなく「否定的な」関わりになってしまう

→③ますます満たされず、更に「ネガティブな行動」を続ける

このような「負のスパイラル」があるそうです。

 私自身、この本を読んで一番知れてよかったと思ったのが、この【まずは「受容」「肯定」の関わりをしていき、満たしてあげる】という考え方です。「ネガティブな行動によって自分に親の注目を集めたい」という子供の行動について、他の子育て本でもよく言及されていますが、それを知っている養育者の方は少ないように感じます。これを知らないと、ネガティブな行動をされた時に肯定的な関わりをするのはどうしても難しいと思うので、ぜひ皆さんにも知っていただきたいと思いました。

 

以上4点、私がポイントと思ったことを紹介させていただきました。

「待つ」ことや「ネガティブ行動に否定的なかかわりをしない」等、子育てには親の忍耐が試される場面が多いなと感じます。親の精神的な余裕が本当に大切ですね。機械や周囲の人の力を借りて、自分を認めながら、余裕を忘れずに過ごすことが子どもへの良い関わりになるんだな、と改めて思いました。

この本は文体もとても読みやすく、紹介した他にも気づきになることがたくさん載っているので、一度読まれてみてはいかがでしょうか。

 

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